ブックタイトル株式会社 光陽社 2014年度 環境報告書

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概要

光陽社の2014年度環境報告書です。

循環型社会形成に向けた環境対応への取り組み循環型社会形成に向けた環境対応への取り組み 当社では、生産技術の開発や改善、そして生産設備や材料の見直しにより、循環型社会形成に向けた様々な活動を行っています。お客様が求められる安定した高品質な商品(Q)を低価格(C)と短納期(D)でご提供する取り組みの中で、環境(E)への負荷を低減することも我々の重要な使命だと考えています。 PDCAとQCDEを車の両輪として、出来ることは何でも挑戦するという精神のもと、以下の対策に取り組んでいます。 2013年1月より、当社の高島平工場では、富士フイルム株式会社の完全無処理版である「XZ-R」を全面採用し、現像液などの薬品をまったく使用しない刷版工程を確立しました。 この方式は、プレートセッターにより露光された版を直接印刷機にセットし、印刷機上の湿し水とインキのタックを利用して、不要な感光層を削除し現像するというもので、機上現像方式と呼ばれています。現像液やガム液がいっさい不要になることはもとより、廃液もゼロとなることから、廃液による環境への負荷を排除し、また、現像機の管理も無くなることで、生産効率の向上とランニングコストの削減を図っています。 一つの拠点の版材を全面的に完全無処理版に切り換え、年間で6,000版以上使用する工場は当社が日本で最初となります。Favorite網点はAM網点と比較して画像部が分割され狭いため、インキ膜厚が薄くなり、使用インキ量が削減されます。また、ドットゲインの変化がほとんどないため、品質が安定し、ムダ紙の削減につながります。 2009年10月、当社では、AM網点を同心円状のリングに分解した新世代の網点を、自社独自のCMS(カラーマネジメントシステム)や画像処理技術と組み合わせることにより、品質のアップとインキ量の削減を同時に実現できる「TheFavorite」(商標登録済)という高品位オフセット印刷ソリューションを確立しました。この同心円状の網点(Favorite Screen)はAM網点とFM網点の良さを合わせ持ち、彩度の高い高精細な印刷物を作ることが可能です。AM網点Favorite網点AM網点Favorite網点また、ドットゲイン※の変動が少なく機上安定性が優れており、高精細印刷にありがちな印刷機の状態による品質のバラツキがないため、刷り直し率も少なくなり、ムダな紙の消費をおさえながら高品位な印刷をおこなうことが可能です。また、画像部が分割されているため、インキ膜厚も薄くなり、インキ量を削減することができます。現在、高品位な印刷を求められる美術本や写真集などを中心に好評を得ています。 当社の事業の一つとして、カルビー株式会社カルネコ事業部様と共同で取り組んでいるオンデマンドPOP事業があります。この事業は、それぞれの小売店舗のニーズにあった販促ツールを1点から受注生産することで、クライアントのコスト削減に貢献するとともに、販促物の作り過ぎによるムダを減らすことで、限りある資源を守ります。品質アップとインキ量の削減を同時に実現!高品位オフセット印刷ソリューションムダなものは作らないという事業モデルCTP版の完全無処理化による廃液ゼロを実現※ドットゲインとは ドットゲインとは、印刷機上でインキがつぶれて網点が太る物理的ドットゲインと、目視または測定時に用紙中で光が散乱して生じる光学的ドットゲインがあり、いずれも版上の濃度よりも印刷物が10~15%程度濃く見える現象のこと。インキ膜厚インキ膜厚インキ画像部非画像部非画像部インキ画像部露光前酸素遮断層感光層界面制御層支持体除去性向上粒子の分散性向上界面密着性のディスクリ向上RSSFPDRSS機上現像酸素遮断層の除去性向上支持体粒子の分散性向上密着性低下露光膜強度向上密着性向上FPDRSS支持体感光画像部非画像部湿し水浸透を促進FPD画像部非画像部機上現像剥離除去性向上インキへの分散性向上支持体画像部12 13